3月は密度の濃い一ヶ月になりました。本当に春は泣いて笑って大忙しです。
って、泣いて笑って大忙しなのは春に限ったことじゃありませんが。
どの季節にだって言っている気もしますが、春は特別な季節。
そう思います。
見上げた頭上に桜が咲いているだけで、幸せ。
そんな季節。
「石激る垂水の上のさ蕨の萌いづる春になりにけるかも」
先人だって、こう詠んだくらいですから、いつの世も春はやっぱり特別なんでしょう。
いつの間に、今の気持ちをぴったりあらわしてくれるのがチューリップの歌から、
万葉集になったんでしょう。
古典なんてカクカクしながら聞いていたのに、勉強したかいがあったな。
先生、ありがとう。って、終わってしまうのはもったいないな。
いや、むしろ、これをきっかけにまた足を踏み入れてみようかな。
なんて考えが広がるのも春だからでしょう。きっと。
そう、だって春だもん。
この歌を詠んだ志貴皇子は、滝のほとりの蕨を見て春を感じたようですが、
私は小川のほとりで花開いた桜の花を見て春を感じました。
見上げてばかりいた桜の花が、気付けばふと目の前に!
そして、ほら。こんなところにも。
ついつい遠くを見てばかりいますが、今この瞬間の目の前をしっかりと見る。
そんなことに思いは続いていくのでした。