金沢に行ってきました。
金沢と言えば。。。の「21世紀美術館」ももちろん楽しみで行きましたが、
それ以上に?ものすごーくたのしみにしていたのが、
鈴木大拙館。
谷口吉生さんが設計を手掛けたこの空間にぜひとも自分を置いてみたかった。
偉大な仏教哲学者・鈴木大拙の生涯に学び、
その思想に触れる場所として作られた「鈴木大拙館」。
ここは、大きく3つの空間に分けることができます。
鈴木大拙の心に触れる「展示空間」、心や思想を学ぶ「学習空間」、自ら考える「思索空間」。
この3つの空間には3つの庭があり、趣はがらりと異なります。
夏休み中ではない平日の朝、開館少し前に訪れたら、すでに開くのを待つ人の姿がちらほら。
決して大きな空間ではありませんが、空間がゆったりしているので、
心行くまでゆっくり過ごすことができました。
展示の仕方も展示品の脇に小さな説明書き。。。ではなく、
手で持って歩くのにちょうどよい大きさのプリントがおいてあるので、
まずは真っ白な状態で展示を眺め、
自分で考えてから解説を手に取ることができるのが新鮮。
プリントを読んでからもう一度眺めてみる。そのうち貸切状態に。
なんて贅沢なことでしょう。
上の写真の水鏡の庭をベンチに座って眺めていると、
時折、水面に波紋が浮かんでいきます。
じっと座ってみていなかったら気付かないかもしれない、小さな波紋。
風が水面を走っていくからなおさら気付かない。
誰もいない庭に、一人で過ごしていると、なんだかいろんなことが頭に浮かんでは消え、
そして、音も聞こえないので、なんだか不思議な感覚に。
(これは、学習空間から露地の庭をながめたところ)
で、ですね。
受付で入場料を払った時に、パンフレットをもらうのですが、
このパンフレットの後ろの扉が、ホルダーになっていて、
さっきもらったプリントなんかを挟むことができる。
という粋なはからいがあるんです。
時間があれば、学習空間で棚にある書籍を読み、
しみじみ、こんな空間が身近にあってほしい・・・と。(家にあったらいいなー)
なにからなにまで素敵なこの空間で、しばし哲学の時間を過ごす。
金沢に行ったなら是非、と強くおすすめしてしまいます。
そして、最後にもう一つ。
鈴木大拙館のスタンプがかなりおしゃれです。
よって、訪れた暁には是非押印されることを、これまたおすすめします。
鈴木大拙館については、こちら。→
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これは、緑の小怪から、鈴木大拙館の露地の庭を眺めたところ。
緑の小怪を歩いていくと、石川県立美術館にたどり着きます。
石川県立美術館では、是非ともカフェで一息入れたいところ。
だって、あの有名な辻口さんのお店ですから。
ケーキどれ食べようかと迷いに迷っちゃうこと間違いなし。