この週末、ぐっと寒くなるそうですね。
暖かくして、過ごしたいところですが、
やっぱり体を動かすことも必要ですよね。
なんてところで、フリーペーパー新加坡通信のブログ化。
本日は、2008年12月4日に発行したVol.45です。
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Vol.43,44と続けてきた間取りウォッチングの
映画「ターンレフト・ターンライト」特集ですが、今回で完結です!
今日は金城武さんが演じたヴァイオリニストの彼(ジョン・リュウ)のアパートを。
(玄関側から眺めるとこんな感じ)
今から
「4年」ってそんな昔ではないはずなのに、何とも言えず、どことなくダサい…
というか、
駆け出しのヴァイオリニストなら当たり前か、と思わせるリアリティになっています。
なんて、書いていますが、それから5年が経過した今見ると、
9年という時間の長さをあらためて考えずにはいられません。
(A-A’の壁を挟んだ反対側には、ずっと会えずにいる(一度再会できたけど)彼女の部屋)
ピアノやCD、レコードが部屋中にあるところから、
彼が音楽に対してはお金を惜しむことなく、使っている様子が見てとれます。
夢に向かって進んでいるという印象です。
そんなところから感じる親しみとは別に、この部屋が親しみ深いのは、
私たちが普段家で見慣れている要素「畳」「すだれ」「おしいれ」「ふすま」
などがあるからかもしれません。
これには、舞台となっている台湾の歴史も関係しているのかな…
と考えているのですが、どうなのでしょうか。
とは言っても、やっぱり台湾と日本の違いがありまして。
「畳」を彼も彼に憧れる88食堂のお姉さんも、土足で平気で歩き回っているのはびっくりだし、
集合住宅の廊下と部屋のタイル張りの床、「畳」の床は、段差なしのバリアフリーです。
逆に、水まわりの床が居室よりも一段高くなっているんですよね。
不思議だなぁ。
そうそう!トイレも洋式(椅子式)ではなく、私たちが和式と呼ぶしゃがむタイプの便器です。
なんだか話がずれてしまいましたが、彼の部屋にはシャワーのみ。
彼女の部屋より少し狭そう、きっと家賃も安い?!
88食堂のお姉さんにも「貧乏な音楽家の卵」とつぶやかれてしまう彼ですが、
その貧乏っぷりは、例えば、家庭用の冷蔵庫がなくて、
飲食店に置いてあるガラス張りの飲み物用冷蔵ケースが置かれているところに、
見て取ることができます。
下に飲料メーカーのロゴが黄色や赤で描いてある、冷蔵ケースです。
その中もがらんとしてて、断捨離的にすっきりと言えばすっきりですが、
何もないだけ…と言えばそれまでの彼の冷蔵庫。
なのですが。
それでも、こういう冷蔵ケースを冷蔵庫に使うのも使いようによってはおしゃれかも。
業務用ってどうしてこうも、かっこよく見えてしまうんでしょうか。
道具でも厨房でもそのほか色々でも。
もしかして、私だけ?
フリーペーパー新加坡通信Vol.45(2008年12月4日発行)を加筆修正しました。